なぜ「訪問」の「問」は「門」ではないのか?また、「うそ」を「嘘」と書くが、こ
れはウソで(正字ではない)こうした字体を「異体字」とか「簡易慣用字体」とかい
う。考えれば考えるほど紛らわしい漢字の難しさ。
しかし、やっかいだけに漢字の世界は奥深い。本書が提唱する「漢字ファミリー」や
「早繰り索引」は、文字のおもしろさを最大限に引き出し、わたしたちの想像力をか
き立ててくれる。
漢字のもつ潜在力を駆使して、豊かな文章を綴りたい。頭のトレーニングとしても、
親子の絆を深めるコミニュケーション・ツールとしても使える目から鱗が落ちる新し
い漢字発想法の本である。