【口唱法】
よこぼうに ひだりにはらって みぎばらい そして最後にてんつける
◆大にてん
【成り立ち】
絵を見てください。犬がいます。「犬」は横向きの犬を縦にしてできたものです。「犬」はケモノに関する字の意符として、漢字の偏(へん)や旁(つくり)などに用いられます。「へん」になるときは「*」の形になります。「犯、狂、狩」などの左側が偏の形です。
【犬】を使った言葉――
犬は最も古くから家畜化された動物で、人によく慣れ、飼われています。それなのに、比喩的に「まわしもの」とか、「スパイ」(警察のイヌ、幕府のイヌ)のように使われることがあります。また、「卑しめていうことば」(犬さむらい)の意味や、「役に立たない」(犬死に)ものの意味にも使います。仲の悪いことを「犬と猿、犬猿の仲」といいますし、「犬の遠吠え、犬も喰わない、犬に論語」など、あまりいい意味には使われていないようです。
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