しもむらしき・かんじ・はやぐりさくいん

下村式漢字「早繰り索引」

漢字辞典で漢字を探し出すための画期的簡単漢字検索システム。 部首や画数などの知識がなくても、簡単に素早く漢字を探すことができます。 低学年の児童に最適。また日本語を学ぶ外国人にも便利です。

下村式・「早繰り索引」の仕組み

 下村式「早繰り索引」は、従来の索引とは構成が違います。始めに字形で探しますから、部首の知識も、画数を数えることも必要としません。ところが、従来の索引よりも、速く、しかも、簡単に、親字の出ているページが探せる画期的ともいえる検索方法です。漢字を字型始筆の2つの特徴で分類しました。それぞれの特徴は以下の通りです。

1、すべての漢字は、次の三つの字型のどれかに分けることができます。
 
●左右型:   作、細、詩などのように、偏と旁の組み合わせによってできている字。教育漢字の46%が左右型です。

●上下型 :  思、買、異などのように、冠と脚の組み合わせによってできている字 。教育漢字の30%が上下型です。

●その他:  型 目、回、生などのように、上下にも左右にも分けられない字。「しんにょう・えんにょう」も含む。

     

2、すべての漢字の漢字は次の四つの始筆のいづれかに分けることができます。
 |よこぼう「一」から書き始める…石、刀、昔など
 }たてぼう「\」から書き始める…日、助、光など
 ~ノ「ノ」から書き始める…有、丸、会など
 てん「、」から書き始める…字、学、衣など

この2つの要素から、簡単に漢字を探し当てることができるのが、下村式早繰り索引です。

早繰り索引採用の本

小学漢字学習辞典<偕成社>

下村式・「早繰り索引」の使い方例

実際に、この二つの特徴を利用して「下」を探してみましょう。
 
@  はじめに字の型を調べます。…「字形は何か?」
   
 漢字の約半分、462は左右型です。そこで、検索しようとする字が、左右型かどうかと考えます。それだけで漢字全体の半分はセレクトされたことになります。もし「左右型」でなければ「上下型」か「その他型」だからです。「下」は左右にも上下にも分けることができませんので「その他型」だとわかります。
 
A 次に書き始めを考えます。…「始筆は何か?」
  
 「下」は「よこぼう」から書き始める字です。「よこ、たて書いて、てんつける」が書き順です。
 ここまでで、「下」は「その他型」の「一」から書き始める字だとわかりました。

B 「下村式・早繰り索引」を開きます。「親字を探す!」
 
 「その他型」で「一」を示す記号のページを開いて、音順に並んでいる漢字の「シ」のあたりを探します。親字は、各字形ごとの始筆別に音読みを主にして「五十音」の「ア」から順に並んでい ます。音読みがなく、訓読みだけの字(たとえば「株」など)は、音より先に出ています。今探そうとする「下」は音読みで「カ」ですから「カ行」で、前のほうにあると見当がつけられます。

索引で<字形>が「その他型」、<始筆>が「よこ」、<読み>が「カ」のところを開けてみましょう。すると、そのあたりは次のように並んでいます。
      オク 屋…
      ガ 画…
      カ  下…
      カ 可…
      カイ灰… 「下」は○ページだとすぐに見つけられます。


今度は「村」を探してみましょう。

@ 始めに字の形を調べます。…「字形は何か?」

 「村」は「左右型か、上下型か」と考えます。
 「村」は「木ヘン」に「寸」ですから、「左右型」だとわかります。

A 次に、始筆を考えます。…「始筆は何か?」
 
 「村」は「木ヘン」の「よこぼう」から書き始めます。

B 早繰り索引を開きます。「左右型」の「よこぼう」で「ソ」の項

      ソン 損…
      ソン 孫…
      ソン 村…
      タイ 隊… 「村」は○ページだとすぐに見つかります。

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