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下村式リズムで覚える『カタカナ アイウエオ』
下村昇・作 / あおきひろえ・絵 / 文溪堂・刊 / 1600円

【本書の特色】
リズミカルな文章で、楽しく文字が読めるようになる
リズムに乗って、正しくも字が書けるようになる
言葉遊びを通して、日本語の楽しさに触れられる
親しみやすい絵と構成で、絵本としても楽しめる

 カタカナは外来語や外国語、外国の地名や人名、擬音・擬声語、動植物名、発音記号、ふりがななど、限られた場合にしか用いられません。しかし、今の時代に生きる子どもの生活の中では、動物の鳴き声、風や波の音など、あるいは外来語や外国語は至る所に氾濫しています。それだけにこれらの言葉を耳にし、目に触れない日はありません。絵本の中でもたくさん使われ、読む機会も書く機会も案外多いものです。
 カタカナは平仮名と違って、直線が多く書きやすい字です。そして「ネ」と「ホ」だけは四画ですが、それ以外は1・2・3と三つのリズムがあれば書き終える字です。それだけに文字の筆の運びの練習にはもってこいの字です。カタカナには字形が単純で分かり易いという特徴がありますから、漢字への導入にも最適なのです。
 本書で取り上げた「口唱法」LinkIcon(R)は、文字の書き指導として定評のある「書き順をリズムで覚える学習法」です。文字の字画と唱え方が一致させてあります。
「ア」……1は かぎはね 2で ななめにぴゅう
「イ」……1は ぴゅう 2で たてを とん
といった調子です。何度も手を叩きながら唱えさせ、このように歌いながら書かせましょう。
「ピュウ」は、スウーッとのばして、払うことを表します。
「トン」は、力強くおさえて、止めることを表します。


現代子供と教育研究所 下村 昇

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